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健康診断

2007年4月 ①

健康診断の結果、再検査が必要だからと病院から連絡。
ここ数年ずっと肝臓数値が高かったから・・・

「今度はちゃんと検査して治療してもらおうよ。」

多忙を理由に、病院行きを渋る夫に
再検査の朝かけた言葉。

数日後、病院から自宅に突然の電話。
仕事で不在の夫に
「なるべく早く受診して下さる様伝えて下さい。」
看護師さんからの言葉に少し動揺し・・・
急ぎ夫の携帯に。

「うん、わかった。今から行ってくるよ。」

なんだろう・・・なんか、イヤな感じがする。
とは思いながらも、まさか、こんなに若くて
夫が胃がんになるなんて
そんなこと、思ってもみなかった。



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告知

2007年4月 ②

息子の幼稚園で
内心の動揺を押し隠し
ママ友と会話していた私の携帯に
病院へ行った夫からの着信。

「何でもありませんように・・・」

友の輪に背を向け、電話に出た私の耳に
いつもの夫の声。

「もしもし?」

「どうだった?」

一瞬口ごもり、それから突然

「胃がんなんだって」

一瞬、頭の中が真っ白になった。

「え・・・?」

友の輪から離れ、子供達の声を遮断する。
でも、夫が何を言っているのか、よく聞こえない。

「帰ってからにすれば良かったな。ごめんな。」

なんで夫が謝るのか・・・
とにかく早く家に帰って、夫に会いたかった。


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告知の夜 ①

2007年4月 ③

その日、夫はいつもより早く帰宅した。

ガチャガチャ と鍵を回す音
ドアが開いて「ただいまぁ」

いつもと同じ、夫の帰宅を知らせる音と声。

でも、いつもと違う・・・
すぐに私の顔を見て、スーツ姿のまま
夫を見つめたまま立ち尽くす私に歩み寄り、抱きしめる。

「ごめんな」

今になってわかる。
夫はいつもそう。
ホントは自分も辛いのに、顔にも態度にもほとんど出さない。
いつも一番に私のことを考えて、落ち着かせ
その私の落ち着いた様子を見て・・・安心感を得るような・・・。
ほんとに、大きな人だった。

夫の叔父・叔母のほとんどが、がんで亡くなっている。
あの時、夫はどんな気持ちだったんだろう。
どれほど、怖かったんだろう。
あの人が口にしなかった言葉や思いは
どれぐらいあったんだろう。


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告知の夜 ②

2007年4月 ④

病院からの話は3つ。

・今現在、転移は見られないが、早急な手術が必要
・紹介状を用意するので、どの病院で手術するか決めてほしい
・職場近くのがん専門病院であれば、すぐにでも紹介できる

「転移はみられないが、胃壁まで達しているようにも見えるから
 出来れば1か月以内の手術が望ましいんだって。」

がんの知識が皆無の私達は、とりあえずnetで情報収集した。
最初のショックが治まるにつれ
夫と共にいる安心感か、不思議と、何がきても大丈夫 なんて
思えるようになってくる。

「netで調べた限りでは、大丈夫だよ。パパは大丈夫。」

確信なんて無いくせに、自信を持ってこんなことまで言えてしまう。
その時、夫の目が赤くなっていることに気付いた。

「俺は死なないよ。」

そう言って、夫は笑いながら目をこすった。


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