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りんご

Author:りんご
2007年4月 夫は43歳で胃がんと診断されました。
告知から亡くなるまでの日々、忘れたくないのに、記憶は日々薄れていくようで・・・辛かったけど、幸せだったあの日々を、もう一度辿ってみたいと思います。

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術後

2007年6月27日

手術翌朝、病院へ行ってみると
夫は浴衣を着て、何本もの管を繋がれて、軽く息切れし、額に汗をかきながら、横になっていた。
「どうした? 大丈夫?」と声を掛けながら傍にいくと
「歩いた・・・」と返って来た。

術後は、腸などが癒着しない様に、
また、身体の回復を早める意味でも
翌日から歩かされる。

「怖かった・・・」と言いながら青ざめた顔で
朝の回診時に、主治医から手術の説明を受けたことを
お腹に力が入らない為に弱々しい声で話してくれた。

話しながら、話を聞きながら、こみ上げる想いに涙が溢れた。
丁度、点滴を交換してくれていた看護師さんに
「ありがとうございました」と
夫は泣きながら頭を下げた。
若い看護師さんは
「良かったですね」と言いながら
「いいご夫婦ですね。」
「もらい泣きしちゃいました。」
と、目を赤くして離れた。

良い病院だと思った。
このまま完治すると信じて疑わなかった。


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