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りんご

Author:りんご
2007年4月 夫は43歳で胃がんと診断されました。
告知から亡くなるまでの日々、忘れたくないのに、記憶は日々薄れていくようで・・・辛かったけど、幸せだったあの日々を、もう一度辿ってみたいと思います。

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退院

2007年7月9日

夫は「家」が大好きだった。
まだ新婚だった頃、

「テレビって一人だと何見てもつまらないんだよな。
 家族がいてくれるから、楽しめるんだよ。」

お笑い系大好き夫。
生憎、私は当時お笑い系が苦手で、たしかお正月だったと思う。
ため撮りのお笑い番組を見続ける夫に
文句を言った時に返ってきた言葉。
夫は幼い頃から、弟と2人、カギっ子で育った。
就職の関係で一人暮らしとなり、その年に母親を亡くしていた。
なんだかよくわからないけれど、
何も言えなくなってしまったように記憶している。


7/9午前、抜糸は通院でということで、退院した。
病棟の廊下を歩いていたとはいえ、
着替えて、1階へ下り、会計を待つだけで
疲れ果ててしまった様に見えた。
タクシーに乗ったが
「会社に寄って挨拶してから帰る」
と、またまた強情に言い張る。
会社から出てきた時には
顔は土気色で、ゲッソリやつれて見えた。

やっと家に入った時には本当に嬉しそうだった。
すぐに服を脱ぎ、窓際の定位置に座りテレビをつけたが
間もなく、その場に横になり眠ってしまった。

荷物を片づけ、お昼の用意をしながら、
何も話さなくても、ただ眠っているだけでも、
家の中に、家族が居てくれるっていいなって思った。


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テーマ : 家族日記 - ジャンル : 日記

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コメント

その人らしさの尊重!

りんご様

私にも同じような体験があります。
私は、その逆の立場ですから、
立ち位置は反対よね?

でもね。分らないのだと思うの寄り添い方が・・。
一番に大切なことは、『その人らしさを支援する。』
です。

私も夫に、行動を制限されたことがありました。
患者を思いやる・・という気持ちも充分分るけれど、
思いが強いと患者を責めるという行為になることも
あるのよね。

私は、しまいに叱られた・・。夫に。

今なら言えるのは、主体はどっちなの?ということ。
自分の時に、自分の思うようにすればいいのであって、
患者が、その患者がしたいようにすることを
ただ、温かく見守る・・・
患者主体で動くこと!それが、その人らしいがんとの闘い方だと思うの。

とっても、理解しがたいことだけど、
患者本人にとっては、どこまでも自分に寄り添ってもらえると、とても、とても嬉しい・・と言うこと。

でもね。これは、本当に難しい。
私の親友は、胃がんで食事がなかなか取れなかったの。
すると、ご主人が作って『食べて!』という。
食べられないと、
『折角作ったのに・・。』と、怒り出す。

親友は私に、『拷問なの』と言ったの。

でも、誰も責められないよね。ご主人は、一日でも長く奥さんに生きて欲しいから一生懸命に寄り添っているつもりなんだから・・。

話を元にもどすと、土気色になっても、クタクタになっても、彼は、家に戻る前に、長期休暇で会社に迷惑をかけた、

安穏と家に戻ってから挨拶するのではなく、
どうしても、その足で会社に退院の挨拶をしたかったのでしょうね。

それが、ご主人らしい癌との闘い方!

でも、ご主人は、世界中でこれほどまでに自分を思ってくれるのは、奥さんしかいない!って、
心の中では、ありがたく思っていたと思いますよ。

ご主人の笑い声が聞こえるようです。

シャローム様

そうですね。
夫婦であっても、恐怖も、手術の痛みも、抗がん剤の辛さも、想像することしか出来ないから、何て言ったらいいのかわからなくなってしまった時もありました。
「頑張って、生きてほしい」って想いを感じて
負担に思う時もあったのでしょうね。

シャロームさんもご存知のように、主人はよく
「焼き肉、焼き肉」と言っていました。
最後に、しっかりと食べられた食事が
近所のお気に入りの焼き肉屋さんでした。
その少し前から、徐々に食べられる量が減っていたのですが・・・
主人なりの『がんとの闘い方』だったのですね。

ありがとうございます。


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