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自宅療養

2007年7月10日~7月29日

腹部の手術痕は、みぞおち辺りから、おへその真上まで
長い一直線だった。
退院直後は、その縫い目のところどころが、まだジクジクしていて
廃液の管を通した穴は、縫わずに自然治癒だったため
まだ穴がふさがっていなかった。

お風呂の許可は頂いていたが、黴菌が入ったらと思うと怖いこともあり、しばらくの間はシャワーのみで、病院の売店から購入してきた消毒液を使ってから腹帯をゆるく巻いていた。
手術前には82㎏あった体重が、この頃には67㎏まで落ちていた。
術後は身体の機能が低下している為か、極度に寒がり、特に腹部の冷えがひどく、ゆるめの腹巻きを使用する様になり、手術痕も守られている様な気がして落ち着くらしかった。
一番驚いたのは眠っている時で、真っ直ぐ、布団に入った時の姿勢のまま、朝までピクリとも動かず、イビキもかかなくなっていた。
退院したての頃は、その寝姿が不安で、何度も寝息を確認した。

退院した翌々日、夫には留守番をお願いし、実家へ息子を迎えに行った。顔を見た途端、息子は照れてモジモジ君になった。
「おいで、抱っこしよ」と広げた腕に、一瞬躊躇し、駆けて来て、抱っこした私の肩に顔を埋めた。泣き止むまで顔を上げなかった。2週間で大きくなっていた。家に着くまで、手を繋いだまま、離さなかった。

夫は、胃を切除した為に、思う半分も食べられないことに苛だった。
腹8分目と思っているのに、焦りからか、一口余分に食べてしまうらしく、その一口の為に、食後すぐに猛烈な苦しさに襲われ、横になって脂汗を浮かべている姿は、見ていて辛かった。
入院していた頃は、食後、よく廊下を歩いていたのに、退院後は歩かなくなっていた。歩くことで腸が揺れ動いて、腸の癒着を防ぎ、働きも活発化するらしく調子がよくなる。
何日か苦しんで、そのうちまた歩くようになった。

退院後2週間位すると、痩せてスーツがブカブカだからと買い物に行きたがった。今の自分の体力の限界が知りたい、という思いもあったようだ。休みながら、休みながら・・・結局、スーツを2着とワイシャツ5枚を購入した。あんまり嬉しそうだったので、ついでにネクタイも買ってしまった。
夫はビックリしていた。「悪いからいいよ」と言いながら、本当に嬉しそうだった。息子は「パパばっかり、ずるい」とスネていた。

7月30日 退院から21日後、夫は職場に復帰した。


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テーマ : 家族日記 - ジャンル : 日記

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コメント

清美  青森弘前のスピリチュアルカウンセラー

最愛のご主人とお話されてください



自宅療養

シャロームです。

ご夫婦の麗しい光景や、温かい家庭のご様子が目に浮かぶようです。

Re: シャロームさま

いつも、ありがとうごさいます。

あの頃は、再発の不安もあったけれど、希望の方が大きくて
一日一日が、とても充実していたように感じます。
文字にすることで、映像のコマのようだった記憶が繋がって
細かいことまで次々と思いだされ、本当に良かったと思っています。

ありがとうございました。

清美さま

ありがとうございます。

日々、何かあっても、何もなくても、
夫に語りかけています。
今も、夫はいつも傍で見守り続けてくれていると信じています。

ありがとうございました。

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