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術後の日々

2008年3月4日~3月12日

術後病棟にいたのは3日程だった。
手術待合室は、術後病棟と同じ階にあった。
たしか、手術の翌日だったと思う。
看護師さんと共に、夫に付き添って、病棟の廊下を歩いて手術待合室の前を通った時、手術待ちの親族の方達が廊下に出て来られた。
その内の1人の方が、夫の側で立ち止まったまま、私達が通り過ぎるのを待っているようだった。
夫は、足元に集中していて気付かない。
ふと、気になって、その方を見た。
夫をじっと見つめたまま、泣いていた。
目をそらした時、廻りの親族の方々も皆、泣いていることに気付いた。
看護師さんは、夫の背中を見つめたまま、歩き続けた。



胃の手術後と比べて、今度は回復も早かった。
胃を大きく切除するということは、それだけ大変なことだったんだと、つくづく思った。

ある日、病棟に着くなり、顔見知りの看護師さんに、
「ご主人が待ってますよ」
と、笑いながら声を掛けられた。
夫は、看護師さんが申し出てくれた洗髪を
「妻に頼みますから」と断っていた。
出来ることがあるのは嬉しいし、頼りにされるのも、また嬉しかった。
出来るうちに、もっともっと、してあげたかった。
今はもう、何もしてあげられない。


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テーマ : 家族日記 - ジャンル : 日記

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コメント

術後の日々

りんご様

毎日、ブログ拝見しています。

えっ?
>今はもう、何もしてあげられない?

ぼくちんを育てること!それは、ご主人にすることと同じ。

私達は、今ある素晴らしい出来ることになかなか気付かない。

それをご主人は教えてくれたのかもしれないよ。
感謝して、ぼくちんのお世話をすることは、
ご主人のお世話をすること。

これが、今日の私からのメッセージでありました。
いつも、ずっと見守ってるよ。>りんごさん


20年3月11日は、その年お盆を迎える日逝った息子が、
放射線治療も終わり退院した日です。

緊急入院した日に、悪性脳腫瘍・・・余命・・・


私の日記は、8月から11月迄空白でした。
(後に思い出しながら記入しました)

もっと、もっと・・・そうですね。
もっとの続きの言葉・・・いっぱいありますよね。

泣いて、泣いて、泣きながら・・・
話掛けることしかできなくなりました。


Re: シャロームさま

シャロームさま

いつも、本当にありがとうございます。

ほんとに、そうですね。

今目の前にある、出来ること
今目の前にある、幸せ

日常のこと、当たり前のこと、と思っていて気付かない。
夫を亡くして初めて、そのありがたさや、当たり前ではない幸せ、に
気付いたのに、なかなか生かせてないですね。

今日は息子の授業参観です。
ほんとは、ずっと、苦痛と感じていたのですが(集団に入っていくことに)
行ける幸せ を想いながら、参観して来ようと思います。

ありがとうございました。

Re: iti さま

iti さま

コメントを、ありがとうございます。

夜、遺影を抱き締めて、一人泣き続けたことが思い出されました。
本当に、もっと、もっと、もっと・・・

ふれることも、温もりを感じることも
声を聞くことも、出来なくなってしまったけど、
でも、きっと同じ笑顔で、
ひとり言を、聞いていてくれてるんだろうな
って思います。
泣くだけ泣いたあとは、心が穏やかになっている気がするから。

ありがとうございました。

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