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治験開始(1)

2008年6月

この頃の夫の手帳には、肝臓転移が無ければ継続していたはずの、
消化器外科の外来予約日や検査予約日の書きこみに、
大きく×印がつけられ、長期療養の為の有休残日数が、
入院の度に色字で記されている。

抗がん剤治療は薬剤によって多少違いはあるが、
月に1~2回1週間程の入院が必要となることなどから、
仕事への影響を心配していた。
「今回の再発を報告したから、多分、そのうち異動になるだろうな」
実際、もう既に、夫は責任あるポストからはずされ、
同期や後輩は昇進していた。
「俺は、一体何の為に、今まで仕事を頑張ってきたんだろうな」
酔った時、ポロッと口からこぼれ出る夫の本音に、
かける言葉がみつからなかった。

夫は本当に仕事が好きだった。
定年前に「がん」を患うということは、
闘病の苦しさ・辛さだけでも十分大変なことなのに、
その上、家族への責任や職場での苦労までも
背負わなくてはならないのだと思った。

傍で、時には一緒に飲みながら、
一緒に笑って、一緒に泣いて、
ただ、夫の言葉を聞くことしか出来なかった。


6/6 採血等の検査の結果、夫の治験参加が決定し、
翌週から2週間程度入院して投薬開始となることを告げられた。


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テーマ : 家族日記 - ジャンル : 日記

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コメント

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Re: 匿名希望さま

匿名希望さま

いつも、コメントをありがとうございます。

そうですね。私も、本当に些細なことでも、何でも、夫に相談していました。
たまに、相談が高じて愚痴になってしまったり(^^;
どんなに小さなことでも、聞いてくれて、受けてめてくれる人がいるということは、本当に幸せなことだと、喪って初めて気付いた様な気がします。
そういう、日常のほんとに何でもない会話やふれ合いが、とても恋しいですよね。

沢山、お話して来て下さいね。
良いことも、悪いことも、辛いことや苦しいことも、
きっと受け止めてくれていると思います。

願わくば・・・夢でもいいから、会いたいなぁ・・・。

ありがとうございました。

Re: はじめまして

匿名希望さま

初めまして(*^_^*)
コメントを、ありがとうございます。

本当に、部位は違うけれど、時期も、子供の年齢も、同じだったんですね。
あの苦しかった時期、また違う場所で、同じ様に相手を思いながら苦しんでらした方がいたのだと思うと、切ない思いでいっぱいになりました。

でも、辛く、苦しい期間ではあったけれど、その一瞬一瞬が、とても濃密で、いつも心は一緒で、お互いを見つめていられた様に感じています。
辛かったけど、幸せでしたよね。

ママ友は・・・同情の表情が、余計に辛いですね。
幼稚園は特に、父親も参加する行事が多いから、苦しいだろうなぁと思います。
知らない家族連れを見るのも辛いのに、そこに交じって会話するのは、無理ですよね。
ここにも、いまだに立ち直れていない仲間がいます。
頑張らなくて、良いと思います。
1人じゃないって感じて頂ければ、それだけで嬉しいです。

辛い時は、いつでもコメントして下さい。
ありがとうございました。

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