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いつも傍に

2010年3月19日

夫が亡くなった翌日の夜
帰って行く親族達を見送った後
息子と2人、どうしたらいいのか・・・
夫のいない家が、やけに空っぽに感じられ
淋しくて、淋しくて、淋しくて・・・
身体中に、温もりなんてこれっぽっちも残っていない様な
何もかもが止まってしまって
世界中に息子とたった2人だけで取り残されてしまった様な
空虚で・・・孤独だった。

今まで通り、まだ入院している様な気もした。
抗がん剤投与でよく入院していた、がん専門病院の
家族と過ごす夕刻の食堂で、1人私達を待つ夫の姿や
病室のベッドに横たわって、テレビを観る夫の姿
1階まで見送ってくれて、手を振り続ける夫の姿
そこに行けば、またすぐ会える様に・・・
そんな姿ばかりが浮かんできて
でも次の瞬間には 

もう、あの病院にはいない
もう、帰っては来ない

現実が襲ってくる。
果てしない孤独感に、胸が張り裂けそうだった。




いつもはうるさいくらいの息子は
静かに、いつもの夫の場所 の傍に座り、
壁に背を預けて、おもちゃをいじっていた。

ふいに、息子の側のテレビが目に入った。
夫が、最後のボーナスで
何度目かの 最後のわがまま と言って購入した
薄型大型テレビの真っ黒い画面。

「パパ、いてくれてるのかな?
 テレビで見るみたいに、写真に撮ったら
 パパ、写らないかな?」

息子と共に、すぐにデジカメを取り出し
パパの大事なテレビの画面に
パパの定位置の紺色の椅子に
デジカメを向け
半押しで、ピント合わせをした。
最初は空気中に浮遊するゴミだと思った。
大小の白いモヤの様な○が
上下左右に、早いスピードで画面を通り過ぎる。
シャッターを押しこんだ。
テレビ画面に、夫のイスに
淡い、モヤの様な、白い○が沢山写った。

「これ・・・パパだよね」

ピント合わせの半押し状態で画面を覘くと
時に、それは赤い流れ星の様に
画面中を流れていった。

絶対にパパだと思った。
息子と共に、笑ってた。
それからは毎日、デジカメを撮り続けている。

母や兄、義弟、親戚
皆、曖昧に笑って信じてくれない。
きっと「大丈夫かな」って思ってる。
兄は、電波が写りこんでいるだけだと言う。

でも、それは、泣いたり、文句を言ったりした時
嬉しい時、変化する。
引越して、ひと月くらいは・・・写らなかった。

息子と2人、絶対にパパだと思ってる。
パパがいつも、見守ってくれているんだと
信じてる。


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